ロマン派の作曲家メンデルスゾーンには名曲が多くあります。そのなかで
「スコットランド」は、やや軽めに思われる彼の作風の中では重厚感のある
美しい曲です。
写真や絵を浮かべながら曲を聴くことができるトップクラスの曲ともいえましょう。
のちにワーグナーがこの曲を聴いて、「彼は一流の風景画家だね」と言ったそうです。
イヤミなのか皮肉なのか、それとも感銘したのか。
日本でいうと津軽海峡のような風景が多いらしい(行ったことがないのでらしいですが)
スコットランドはイングランドとの長年の戦いもあり、悲しい歴史もあります。
自然の雄大さや悲劇的な雰囲気、トリやカモメが飛び交う風景。私は彼の曲では
これがNO1と思っています。
取り出した録音はペーター マーク/東京都交響楽団にて90年代のものです。
この指揮者の十八番といわれ、ロンドン響ほか他の録音もありますがこの都響盤の
美しさは群を抜いています。目をつぶっていると風景が浮かぶようです。
いちどはスコットランドに行きたいですね。
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