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執筆者の写真RED PANDA

戦国ミステリー あきる野市 大悲願寺


写真のお寺は、あきる野市の「大悲願寺」です。一見、普通のお寺さんですがここには

歴史では謎となっている人物が住職を務めたのではないかと言われています。


その人物とは伊達政宗の弟、小次郎です。1590年の秀吉の小田原攻めの際に伊達家では

小田原参陣の是非にてもめていました。母の義姫は弟の小次郎を当主と定めるため政宗

の毒殺を謀ります。未遂に終わりましたが禍根を断つため政宗は弟を成敗したということが

知られています。しかし・・・。このお寺の記録には13代住職の弟子に秀雄という

政宗の弟がいて、政宗もこちらに来ていたことが書かれています。政宗からの

手紙も残っており、訪れていたのは間違いないようです。そして15代目として秀雄

上人が住職となります。

記録上では政宗の弟は1人しかいません。この秀雄上人が小次郎ではないかと。

学者の間で言われているのは

秀吉に臣従するか否かで分かれていた家中をまとめるため母の義姫と政宗が狂言を

し、弟を殺したことにして密かにこの大悲願時に送ったのではないかと。


その証拠に義姫と政宗はこののちも仲良く過ごしています。殺されかけた母を大切

にするのもおかしいですし義姫もすぐに実家(最上家)に避難するでしょうから。

数年後に義姫は最上家に行きますが晩年はまた仙台に戻っています。


そんなミステリーを想像しながら参拝していました。



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