撮影スポットがなかなか探しきれず苦労しましたが。こちらは佐倉市の臼井城跡です。
向こう側に見えるのは印旛沼。昔は城の麓まで水が来ていたようです。
何の変哲もない丘からの風景のように見えますし、実際に行ってみても周りは住宅地、
近所の家族が散歩している公園のようです。
土塁や堀もあり当時はそこそこの規模だったのだろうと想像できますが今は開発も進み
とても、戦いがあった城とは思えません。
1566年に関東平定を目指した越後の上杉謙信がこちらの城を攻めました。守るは北条氏
に味方する千葉氏の一党。結果的に不敗を誇った謙信側が敗れ越後に撤退。見方で
あった関東諸将も心が離れ関東制圧が遠のいてしまったという「臼井城の戦い」です。
戦いに謙信は来ていたのか。実際には主力は越後勢ではなかったのではないか。
勝った側の北条氏が大勝利のプロパガンダを派手にしたから。などわからないことも
多いらしいのですが、勝率9割以上であり信玄、信長とも互角以上の戦いを繰り広げた
謙信が敗れること事態が大事件だったのでしょう。
能登の七尾城に行ったときや川中島の妻女山に登った時に謙信の天才ぶりを感じた私と
しては「ここで負けたの??」と思ってしまうお城です。
もちろん当時の規模はもっと大きかったのでしょうが。それらを想像しながら
古城めぐりをしました。
謎の多い戦いですがもっと解明されればいいですね。
Comments